1世紀居住にむけて、集合住宅の生きる道

ホームタウン・ドリームハイツ

 

今その姿はありませんが、横浜のドリームランドといえば、昭和40年代は名をはせた遊園地であり、同時期に隣接して建てられた「ドリームハイツ」が我が「ホームタウン」です。

 

 

昭和、各地に形成された「ニュータウン」は軒並み高齢化と住民減少の問題に直面していますが、ドリームハイツは高齢化が進んだとはいえ、空家率は低く周辺住環境は決して悪くありません。

 

 

私は結婚を機にこの街に移住してきた「よそ者」でしたが、居住15年もすぎるとあちこちで近隣づきあいが生まれ、買い物もしやすく、近隣には整備された公園もあって住処としてとても気に入っています。

 

我が家から見たドリームハイツの風景

 

昨日はこのドリームハイツで組合員の「臨時総会」が開催され、その「議長」を仰せつかることになりました。

 

 

議案は「全戸・全窓のアルミ窓の付け替え工事案」の是非を住民投票で決めるものでした。

 

 

付け替え工事は修繕積立金から費用がたてられるものですが、すでに窓の付け替え工事を自前で済ませてしまった方や、積立金を他の用途にあてるべき、など様々な立場やご意見をもたれる組合員がおられるため、議事は白熱しました。

 

 

結局、賛成多数により工事案は承認されましたが、1500戸の窓をすべて付け替える工事ですから、これからいくつも課題がでてくることでしょう。

300人近く集まった集会所の一室を見渡し、こんなに多くの人生がここにはあるのだなと改めて思いました。

 

 

新築当時、このマンションを購入された世代の多くは老齢を迎えています。あと、何年、ここで暮らせるか。ただ暮らすだけでなく心安らかに楽しく暮らせるか?は、多くの住民の関心事ですが・・・。

 

昭和遺産の耐久実験場

 

ある意味、ここに住むということは、昭和遺産の耐久実験につきあっていくようなものもしれません。10年先、20年先がどのようになっていくか、誰もわかりませんが、住民の創意、協力、日ごろの活動がなければ、いずれ建物の劣化とともにこのコミュニティーの活力も失われていくということは確かです。

 

 

逆に、もしこのコミュニティーの耐久年数をあげていくことができれば、かつて日本には存在しなかった近所つきあいの文化があり、何世代かが共存する「集合住宅の村」のようなものになるのだろうなあと思っています。

 

 

それには、ここにいると「楽しい」という実感は非常に重要で、そのためのソフト(お祭りや、ご近所つきあい、サークル活動など)が、建物というハードの劣化を補う大切な役割を果たしていくと思います。

 

趣味は地域活動?

 

たまたま本日は中学校のPTA活動のひきつぎがあり、長年会長をつとめた方が辞めるため、そのご挨拶を聞きましたが、「私はこれが趣味なの。大変なこともあるけど、人にありがとうと言ってもらえる趣味は最高ですよ。」という言葉に非常に感銘をうけました。

 

 

私自身、地域活動がいつの間にか生活の大きな要素になっている部分はありますが、仕事も確かに忙しく、ついつい「なんでこんな事やってるんかね。」と思うこともありますが、そうか、「趣味」と思えば、人間関係は豊かになるし、人から感謝されることもあるし、たまには打ち上げで酒も飲めるし、大変なことも笑って「楽しむ」精神があれば、これは人間修行にもなるいい趣味かと思います。

 

 

残念ながら、まだ私は花の都・パリに行ったことはありませんが、かの地では100年を越すアパートメントを手直ししながらおしゃれに暮らす人たちがいるそうではありませんか。なぜ、それができるのか?やはり、そこにいると「楽しい」文化がパリという街にあるからでしょう。

 

 

横浜の片隅で、老朽化する集合住宅に暮らしながら、「やっぱり、文化って大切」と思う塩おやじでありました。