医学常識はウソだらけ

面白そうな本をみつけたのでアマゾンでポチる。

医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」著者は三石巌氏。



三石氏についてははじめて知ったのだが、1997年に96歳で亡くなる直前まで執筆・講演活動、スキーまでこなしたという物理学者。独自の分子栄養学を提唱して、その著作は300冊越えという凄い方だったようだ。

そんな物理学者が書いた本、ほの本の最初に取り上げられているのが

(1)この医学常識は命取り 「食塩を摂りすぎると高血圧になる」のウソ
の章になる。

詳細が気になる方は書籍を手にとっていただければと思うが、

その概略は、

(1)高血圧と食塩摂取量とのあいだに因果関係はほとんどない。塩が原因で高血圧になる患者は1%~2%。
(2)減塩は逆に健康を損ねる恐れがある。

なぜ、こういう事になってしまったか、三石氏はこう考察している。

それは「疫学」という学問の限界なのだと。高血圧に関する「食塩原因説」は疫学によって導き出されている。それは統計をもとにする考え方で、ある意味マーケティングに似た手法だ。疫学の統計的データは見方によってその結論が違ってくる。「食塩を摂りすぎると高血圧になる」という見方はひとつの仮説にすぎない。その仮説のひとつの有力な根拠として引用されるのが日本の東北地方では高血圧が多いという調査結果であるが、その中には食塩摂取量が少なくても高血圧の人もいたし、逆に食塩摂取量が多くても血圧の低い人もいた。また、同じ東北地方でもリンゴの生産地では高血圧患者が少ないという統計もあった。こうした事実はひとつの結論を導くために「例外」として切り捨ててしまった。そこが問題というわけだ。

氏の考察は、ナトリウム単体の摂取量ではなく、ナトリウムと補完関係にある「カリウム」の摂取について目を向けている。リンゴにはカリウムが豊富に含まれているためリンゴの生産地で高血圧患者が少ないという説明がつくし、高血圧の原因にカリウムの不足を考えないのは片手落ちということだ。

氏が薦めるのはナトリウム(お塩)をきちんと摂ると同時に良質なタンパク質、マグネシウム、カルシウム、カリウムを摂るという方法。

塩分を控えなさいの一転張りは、ナトリウム不足によって神経系がダメージを受けることにつながる。これを軽視して、血圧を下げる=塩分を控えるの指導しかできない医者は根本的な理解ができていない勉強不足の馬鹿者であると歯切れが良い。

また、血圧降下剤(利尿剤)については血液を煮詰まった味噌汁みたいにするもので、血栓を起こさせる危険性があり、こういったものを安易にすすすめる医師は「木(高血圧)を見て、森(体全体)を見ていない」と一途両断だ。

ところどころ、雄弁すぎるところはあるが、なかなか面白い本。