旧友「新盛清一展」を拝見

先週末の土曜日に上野の櫻木画廊で開催されている「新盛清一展」を拝見してきました。

 

新盛氏とは10代に東京の美術予備校(すいどーばた)で知り合って以来の友人です。

 

二人とも志望した芸大に受かることなく、当時、国立にあった創形美術学校で学びました。

 

私は美術学校卒業後は就職して今の経歴に至っていますが、新盛氏は防水工事の仕事をしながら画を描き続け、結婚もして幸せな家庭を築いています。

 

発表の場は多くはありませんが、途切れることなく制作を続けるその姿勢にいつも元気と刺激をいただいています。

 

新盛氏の描く絵画は抽象、現代アートに属するもので、その良し悪しを評論するような言葉も持ち合わせていないのですが、画面からエネルギーを感じて、胸がすくような思いをしました。

画面の物質感には新盛氏が働いてきた防水工事現場の痕跡のようなザラっとした荒々しいものがありながら、色と形にはそれを内包しつつ突き抜けたような強さと美しさがあり、美術業界の序列にはとらわれない新盛氏独自の純粋な創作への意欲の表れのように感じました。特に青色から群青の色彩が私には清新なものとして映りました。

 

個展のあとは同じく、美術浪人時代からの友人6名と近くの和食屋さん・佳和津で美味しい食事とお酒を堪能しました。

 

若い頃は安酒場で様々な事を語り合った仲ですが、今回はコロナの影響もあり、たまには大人っぽい酒席をという趣旨で、座敷を借り切ってややお高めな食事をいただきましたが、皆それぞれに苦労をしながらここに集まれる事をひとつの奇跡のようにも感じた夜でした。

 

精進する仲間がいることがやはり、人生の宝です。