古代中国の製塩

世界には様々な製塩の歴史があります。広大な土地にかかえた人口を養うために古代中国での製塩技術は不可欠のものとして発展します。

 

 

海には程遠い中国の内陸地においては塩水を得るための井戸・「塩井(えんせい)」が掘られました。塩井は露天掘りされましたが、紀元前には深さ100メートルを超えようかするものもあり、11世紀には鋭利に先端を尖らせ重量のある鉄製ロッドを土中に打ち込む掘削技術さえ生み出しました。

 

 

「塩井」からくみ上げた塩水を製塩所に運ぶためには竹の配管が組まれました。重力を利用して遠方まで届くように組まれた竹筒は現代のジェットコースターの骨組みのようにも見えます。

(四川省 1915年頃 出展「塩の世界史」中公文庫)

 

また、地下に穴を掘ることによって湧き出る「悪霊」に塩井の掘削人たちは悩まされましたが、やがてこの「悪霊」を使って火を得て塩水を炊くことも発明しました。

 

 

悪霊とは「天然ガス」だったのです。この天然ガスを運ぶためにも竹の配管が用いられました。

 

 

中国の治世において塩は大変重要なポジションを占めていました。塩税が国家の財源となっていたからです。塩の専売制が整備するために様々な議論が行われましたが、これらは治世者の知的ブレーン達によって行われました。論語を書いた孔子もこうしたブレーンの一人であったようです。

 

 

今の巨大な中国という国家の礎を築き上げたのも「塩」だったのです。

 

 

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