クリスタル石鹸 誕生秘話

クリスタル岩塩を加工食品の原料として使いたいという方がたまにいらっしゃってご連絡をいただくことがある。

昨年、「菌王子」と名乗る謎の人物から、クリスタル岩塩を石鹸の原料に使いたいという連絡もいただいた時は、うさん臭さからしばらく「塩対応」で応じていたのだが、菌王子はなかなかしぶとく、大阪在住だが横浜まで会いに来てくれるというので、これは本物かもと思いなおして、お会いする事にした。

 

どんな「王子」が現れるかと思ったら、横浜のスターバックスにやってきたのは「大阪弁を話すオッサン」だった。なるほど、王子とは関西人特有の洒落というわけだ。お会いした時に「なんで、王子やねん」と突っ込むことができなかった事に後悔している。

 

話を聞くと塩Gと年齢も一緒という事でひとしきり昭和話で盛り上がってから、塩談義になった。菌王子、なかなかの博学であり、大学時代は大阪府立大で菌の研究に明け暮れたそうだ。それからも菌に取りつかれた人生で、菌と人類の共存こそが平和をもたらすと考えている、なかなかピュアなおっさんだった。

 

その菌王子が肌にいる常在菌を活かしながら、アトピー肌にも優しい石鹸をつくれないものかと考えた時、まず原料選定に一番重視したのが「塩」だった。このあたり鋭い。ただ者ではない。そして菌王子、日本で入手できて菌によさそうな塩をいくつもテストを重ねた結果、「クリスタル岩塩」に巡り合ったというわけ。

 

クリスタル岩塩が菌にいちばんやさしかったらしい。石鹸というとテレビCMでは「除菌」などとやっているが、菌王子の考え方はちょっと違うようだ。肌にいる常在菌とやらを殺すことなく、むしろそれを活かしながら肌の汚れだけを取り除く石鹸が目指すべきところらしい。

 

すっかり、王子の魅力に参った塩Gはサンプルを提供することにして、その石鹸の完成を待ち望むようになった。

 

その石鹸がようやく製品化されて手元に届き、塩仲間に披露できる日がきた。

商品名はビブラネージュクリスタルソープ。パッケージもシンプルでお洒落だ。これは王子っぽい。

 

もちろんクリスタル岩塩が配合されていて、防腐剤や酸化防止剤なども使用しておらず無香料。香害でお悩みの方にもおすすめ。販売価格は送料込みで1600円。市販の石鹸に比べれば高いものだ。ただ、これはジャンルが違うモノと考えていただきたい。

 

王子の石鹸がこれからどれほどの民を幸せにするのか、楽しみだ。