放射性廃棄物と岩塩層

あの日から5年

 

あれから5年です。今日は多くの震災関係に関する投稿がされることでしょう。

 

 

地震と津波の被害もさることながら、目に見えないダメージを与え続ける福島原発の問題はまだ進行中のものでもあります。

 

 

そんな中、当時の原子力安全委員のトップであった人物のインタビューが拡散され批判にさらされています。私も見ましたが、ホラー映画を見るような不気味さを感じてしまいました。原子力行政の虚構がこのインタビューには垣間見れます。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318311.html

 

 

福井では稼働中の高浜原発に裁判所が稼動停止を命じ、一時の溜飲をさげていますが、安部政権は原発推進の姿勢を堅持したままです。トップがかわらない限り、日本の原発は再稼動しつづける流れとなっていくでしょう。

 

 

この高浜原発の稼動停止を受けたニュースとして、電気代高騰に経営を圧迫されている中小企業の社長のインタビューが流れてきました。社長は「電気代が高くなるのは正直厳しい、でも孫子の代のことを考えれば再稼動に反対」と言います。塩おやじはこの社長と一杯飲みたくなりました。

 

 

今、良ければいい。今、快適ならば。そんな時代はもうとうに終わりをつげているのではないでしょうか。

私たち世代の快適が孫子の苦役に変わるとしたら、これはセーブしないと・・・・

 

岩塩層を利用した核廃棄処分場

 

ドイツでは国民投票を受けて、2022年までに原発を全廃することを法制化し、自然エネルギーへと舵と切っています。ドイツ在住の友人に話を聞くと国民投票までには様々な国民的議論が重ねられ、メルケル首相ももともとは推進派であったそうですが、福島の事故を受けて「原子力発電所を安全に運転させることができるかどうかについて、首相として責任がもてない」とし、事故後わずか4ヶ月で全廃を決定しました。

 

 

このドイツでも、核廃棄物の処理は悩みの種ですが、貯蔵施設として利用されたり、最終処分地として検討されているのが「岩塩層、岩塩鉱山の跡地」です。空間的に何百万年も安定的にあり、地下に穴のあいた空間は手っ取りばやい処分地に思えたのでしょう。実際に現在、稼動している岩塩層の処分地もありますが、岩塩層の崩落や地下水の流入などが危惧されています。

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アッセ核廃棄物貯蔵所(写真 dpa)

 

極陰性の放射能を極陽性の塩で覆うことで、放射能の拡散を防ぐことができるのかもしれませんが、岩塩層とて安心のできる処分地とはなりえないようです。

 

 

日本には岩塩鉱は存在しないため、核廃棄物の貯蔵施設を人工的に作らなければなりませんが、どれだけ重厚な「殻」の中に閉じ込めてもその殻がこの先どうなるか、確証はありません。

 

 

塩おやじは孫子のために原発は停止すべきだと思いますが、経済性、快適性、利便性、を優先する欲が蔓延する限り、我々は重たくやっかいな「つけ」を孫子の代に残していくのか・・・。嘆息する塩おやじでありました。