七夕とお塩

旧暦の七夕

本日7月7日は七夕。のはずですが・・・。伝統的な七夕は旧暦にそって行われてきました。

現在の暦は太陽の動きにのっとった太陽暦が世界共通に使われていますが、これに対して旧暦とは月の動きに基づく暦です。

旧暦では月の満ち欠けによって日付が決まりますので、新月となるその日が月の初日で、月と太陽が重なり夜空に月はでていません。それから月は、上弦、満月、下弦、再び新月というサイクルを重ねていきます。満月がだいたい新月から15日くらいのところで現れるため「十五夜のお月さん」とも呼ばれます。

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因みに旧暦の7月7日は、今年は8月9日にあたります。ちょうど梅雨があけて、下弦の月がある頃で夜空は明るすぎず、暗すぎず、星を見るコンディションとしては最高でしょう。このため、全国の七夕まつりはこの旧暦にあわせて開催されることが多いようです。

月を意識する

浜辺で暮らす人達にとっては太陽暦よりも、潮の満ち引きを感覚的にとらえやすい旧暦のほうが便利だったはずです。月の引力と関係する潮汐(ちょうせき)は、旧暦の1日と15日前後が大潮、8日と22日前後が小潮となり、旧暦の暦があれば、だいたいの潮位の変化がわかるからです。

塩づくりと月にも関係はあり、潮位の変化が激しい大潮(満月)を狙って塩の原料となる海水を採取し、その海水のみで塩づくりをされている製塩所もあります。大潮では深層からの新鮮な海水が吹き上がってくるため、より美味しいお塩が作れるのです。

月の引力は、人間の活動にも影響を与えており、特に女性の生理サイクルと、月の満ち欠けの約29日周期はシンクロし、出産のタイミングも大潮である新月や満月に重なることが多いとも言われています。

これは体内にある羊水が月の引力に影響を受けているとも考えられます。仮説にすぎませんが、人体のエネルギーと月とつながっていると想像することは、効率優先でデジタルに動かざるを得ない現代社会において、ロマンチックでもあります。羊水は胎児を守る塩水であり、母体にある小さな海とも言えます。

調子が良かったり、出なかったり。そのリズムを、旧暦を参考につかんでみるのも面白いかもしれません。物事は満ちては引き、また満ちてくる。そんなリズムに合わせる方が、どこまでもドンドンつき進め〜。と考えるポジティブシンキングよりも精神的に安定して生活できそうです。

 

さてさて、今日は新暦の七夕ですが、たまには夜空を見上げてみますか。