皮膚炎とお塩

皮膚炎とお塩

メタン菌を有する塩おやじ

前職、映像の制作会社にいた塩おやじですが、その会社はレギュラーで長寿科学番組の制作を行っていました。日本テレビで長年にわたり放送されている「所さんの目がテン!」です。制作チームは会社内で「目テンチーム」と呼ばれていましたが、塩おやじは違う部署におりました。

腸内環境をテーマにした回で、「オナラは本当に燃えるのか?」という実験をすることになり、その被験者として協力したことがあります。実験にはオナラを採取する必要があり、なかなか部外者には頼みづらい内容だったので身内の私に白羽の矢が当ったというわけです。

結論から言うとオナラには2種類があり、燃えるオナラと燃えないオナラがあるというテレビ的には面白い話でした。燃えるのはメタンガスを有したオナラのみで、メタンガスに入っていないオナラは燃えることはありません。そしてそのメタンガスを作るのが腸内にいるメタン菌です。社内のスタッフをふくめて複数のオナラを採取したのですが、メタン菌を有していたのは塩おやじだけでした。

塩おやじはメタンガスを有する「メタンプロデューサー」として紹介され、人生唯一のテレビ出演をはたしました。近所の方々からは「見た!見た!」とか「メタン持ってるんだね〜」と羨望と蔑みがまじったような声をかけられたことを覚えております。

 

塩おやじは「もっている男」でした。メタン菌を!!

腸内にメタン菌を保有するものは昭和40年代生まれくらいまでで、除菌社会が進行するにつれて保有者は減ってくるそうです。昭和の男としてメタン菌をこれからも立派に保有し、エネルギー不足の事態には燃料供給に一役買ってやろうと思っています。

最近、塩おやじのもとにはブログを読んだり、ホームページを見た方から質問とメッセージが届くようになりました。多くは健康のために塩を有効に使いたいというものです。先日はご主人の皮膚炎と不眠症を心配される奥様からお電話をいただき、塩の効用についてご紹介をいたしました。その中で「ピロリ菌を除菌したら余計に症状が悪化した。」というお話があり、メタン菌のことを思い出したのです。

確かにピロリ菌は胃がんの原因にもなるということで、除菌治療があるそうですが、塩おやじはもしピロリ菌が腸内にいても除菌処置はしないと思います。折角一緒にいるメタン菌君がやられてしまったら可哀想なので、悪いといわれるピロリ菌君くらい置いといてやれる度量のひろい腸内環境をもってやろうと思います。

アトピーを含む皮膚炎に悩む方々は、まずその症状に薬を塗ろうとしますが、腸内環境を整えることが、廻るが先の近道ではないでしょうか。

そこに重要な役割を果たすのが、やはり「お塩」です。

 

塩不足と皮膚炎

明治維新から10年たった日本の東北地方をイギリス人女性が見聞した「日本奥地紀行」という本があります。著者であるイザベラ・バードは日本人ガイドとともに東京から北海道までを旅して、土地の風俗や暮らしを観察していますが、そのなかに東北地方山中の人達の吹き出物の多い事、目の悪いことに触れています。彼女はそういった日本人を軽蔑することなく、苦しい暮らしの中でも礼儀正しく、追いはぎなどの心配のない日本の治安の良さに感嘆しています。

吹き出物や眼病の原因は、栄養不足や衛生環境によるものかと思いますが、東北の山中で一番欠乏していたのがお塩です。

この塩不足を国策として明治政府は解消していき、それはイオン交換膜を使った塩の大量生産へと続きます。今は悪しきものとして避けられる精製塩も、日本に慢性的にあった塩不足を解消した点には大きな功績がありました。

明治時代、山地で暮らす日本人にとって塩魚は大変貴重なもので、塩いわしは4日をかけて1尾を食べたという記録が残っています。1日目は表面に浮いた塩をなめ、残り3日で頭、胴体、尻尾を分けて食べたそうです。

 

現代のアトピーや皮膚炎も、実は新たな栄養不足ではないかと塩おやじは考えています。

体にとって本当に必要な健やかな食事の欠如です。

添加物、農薬、化学物質の影響を受けた食品をとることは体には負担でしょうし、これを体の外に出すには塩と水が必要ですが、多くの人が水を飲むかわりに、また人工的な飲料を飲んでしまいます。これに抵抗する手段として、体にたまった毒素を体外に出そうとしているのが皮膚炎の原因ではないだろうか、と想像します。

細胞液と細胞外液のイオンバランスが保たれて、スムーズな物質交換ができていれば余分なものは汗や排泄物となって体の外に出られるわけですが、この消化機能や新陳代謝が弱まると厄介です。

内部の細胞がきちんと働かない状態で、表面の症状のみを消そうと薬を塗ることは家の外装はきれいにし、肝心の部屋の掃除ができていないのに似ています。

一時的、補助的に少し表面を整備するものとして若干の薬を使うことは、精神的なストレスを軽減させる点では有効だとは思いますが、これだけでなんとかしようとするのは大きな片手落ち。やはり、日頃の健全な食生活、ワークライフバランスをうまくとってストレスから身を守ることが肝要だと思います。

そして、腸内環境を整備させるのに、体に優しい塩を使い、きれいな水で体内を潤すのは絶対的に必要だと思うのです。今、体内にある汚れを洗い流すものとして、塩水以外のものがあるのであれば教えてほしいものです。

薬を飲んだとしても(極力飲まないほうが良いと思いますが)、その原因を取り除いてくれるのは何か、体の外にでるものを観察していればよくわかるはずです。健康な排泄物とそうでないものを比較してみましょう。健康状態の良いうんこはホカホカとして潤っているはずです。体調が悪い時はビシャビシャか、カチカチ。健康状態のよいおしっこは程よい透明感があるのに対し、濃い色のおしっこ。ベトベトな脂汗とさわやかでサラサラの汗。全部、塩水が関係していると思いませんか?

塩水がほどよく沁み渡ったみずみずしい体を想像し、それを取り戻せば、おのずと皮膚炎もよくなるはずですし、塩水には薬のような副作用はないのです。もっともっと、多くの方に塩水の重要性を知って頂く事を願ってやまない塩おやじでした。

 

本日もよい日曜日をお過ごし下さい。

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