熱中症対策に朝一杯の味噌汁を

熱中症対策には水とともに塩分が大事

暑い日が続きます。部活やお仕事で喉を潤すのに、スポーツ飲料などを飲む機会が増えているのではないでしょうか。

また、熱中症対策として水分補給をこまめにする事も一般的な意識として定着してきました。

30年以上前の話ですが、私が学生時代の部活では、水分補給は十分にはさせてもらえませんでした。「水を摂るとバテルる」と言われていたからです。

ひたすら喉の渇きに堪えて、厳しい練習を耐え忍んだ経験があります。

今の常識からすると非常に危険な話でもありますが、そんな猛練習の中でも熱中症に倒れる仲間はあまりいなかったというのも不思議な話です。

限界の中で、休憩中に飲む水のうまさといったらありませんでした。

「水を摂るとバテる」というのは、古人の経験則に基づくものでしょうから、全てが間違いというわけではなく、水を飲みすぎるとバテるというのはある部分では当たっているのでしょう。

水を飲みすぎると、体内の塩分濃度が薄まり、これを調整しようと体、特に腎臓に負担がかかるからです。

熱中症対策のひとつの常識として、「体内の塩分濃度の維持」が大切だ!という考え方が広がると良い、と思っています。

そういった意味で、暑い夏に濃い味噌汁や、塩っ気のある梅干し、漬物を朝とるというのはとても有効だと思います。

体内に十分な塩分を蓄えて、水を飲んでも体内の塩分濃度を下げない効果があるからです。

塩気のない身体に水ばかりを入れると、水中毒の危険性も高まります。

汗をかいた後は、濃い塩水(味噌汁やだし汁)がうまく感じるのは自然の摂理なのかもしれません。

以前参加したマラソン大会(冬開催)では完走後に味噌汁が振舞われました。身体を温めるという意味もあるのでしょうが、塩分を非常にうまく感じた事を覚えています。

炎天下の試合中のハーフタイムに暑い味噌汁を差し入れしたら、叱られてしまいそうですが、意外と塩気のあるゴマやキュウリが入った冷や汁なんかを補給すると、甘いスポーツ飲料より元気が出るような気がしますね。