💧人は塩水でできている
― 腎臓と塩分濃度の話から、塩水健康法のすすめ ―
赤ん坊の艶は“水”の艶
生まれたての赤ん坊の体の約80%は水分で構成されています。
これが人間の水分量のピーク。そこから徐々に水を失い、最後は乾いて死に至る。
(穏やかな死とは、ゆるやかに水を失っていく状態ではないか?このテーマはまた別のブログで書きます)
人の体液は“塩水”だった
人の体内にある水は、ただの水ではなく“塩水”です。塩分濃度は約0.9%。
これは、生命が誕生した古代の海水の塩分濃度と一致しているとされており、偶然とは思えません。
出産と潮の満ち引きが関係しているように、人の体液と海は深くつながっているのです。
腎臓は塩水のバランサー
人の体は、この約0.9%の塩分濃度を一定に保とうとする自動調整機能を持っています。
その主な役割を担っているのが「腎臓」。
塩が多ければ塩を出し、水が多ければ水を出す。シンプルですが、非常に精密なバランス調整をしてくれています。
塩水健康法の塩分濃度は?
塩水健康法で飲む塩水の塩分濃度は、約0.1%~0.3%が目安。
「体液と同じ0.9%にすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、それでは塩辛すぎて飲めません。
海水を飲んではいけないのと同じで、濃すぎる塩水は毒になります。
腎臓が余分な水分を排出してくれるので、薄めの塩水でも十分に効果があります。
真水ばかり飲むとどうなる?
真水ばかりを飲んでいると、腎臓が水を捨てる際に塩分もわずかに排出され、体液が薄くなってしまいます。
これは「冷え」や「活力の低下」の原因に。
真水が飲みにくいと感じる人は、体液濃度を本能的に守ろうとするセンサーが敏感なのかもしれません。
薄い塩水は、なぜか飲めてしまう
不思議なことに、薄い塩水はスッと飲めてしまいます。
水がまろやかに、ほんのり甘く感じる塩分濃度が必ずあるはずです。
そこに、美味しいと感じる塩味の野菜・たんぱく質・穀類を適量食べれば、だいたい怖いものはなくなります。
腎臓をいたわるメンテナンスとして
体を労るメンテナンスとして、塩水補水+適塩での栄養補給を意識してみてください。
腎臓への負担を減らし、体液のバランスを整えることで、冷えや不調を防ぐことができます。