湯治の力をもう一度──温泉医学が日本を癒す未来へ

湯治の力をもう一度──温泉医学が日本を癒す未来へ

 

♨️温泉教授の湯治力

8月30日のブログで「海水浴はもともと塩湯治だった」という話を書いたのをきっかけに、「湯治」そのものについてもっと知りたくなり、良さそうな書籍を購入して読んでみました。

📘読んだ本:
『温泉教授の湯治力 ~日本人が育んできた驚異の健康法~』
著者:松田忠徳

湯治の歴史から全国の湯治場情報まで、よくまとめられていてとても面白かったです。

🧠温泉医学はかつて世界トップレベルだった

驚いたのは、昭和10年代頃まで、日本の「温泉医学」の基礎研究は世界のトップレベルにあり、戦後10年くらいまでは各地に国立大学の附属病院として温泉研究所が存在していたという事実。

「温泉病院」と呼ばれていたそうです。

しかし残念なことに、当時の研究データは現在の医療現場で活かされることなく、西洋医学の席巻とともに温泉病院は廃れてしまったとのこと。
…勿体ない!と心から思いました。

🌍世界では今も温泉療法が医療として認められている

ドイツでは「温泉療法」が医療行為として認められており、国の保険制度にも組み込まれているそうです。

中国でも温泉医療の研究が進んでいて、東洋医学と結びついた温泉施設が各地に増えているとのこと。

日本でも温浴施設とマッサージがセットになった癒しの場は多くありますが、病気の治療まで含めて、大学・病院・温泉施設が一体化するような形はなかなか実現されていません。

🏞湯治と働くをつなげる仕組みがあったら…

都会で疲れて体を壊してしまったような人は、まずは湯治で体を回復してもらい、一定期間その温泉地で働く──そんな仕組みがあったら面白いと思いませんか?

IT関連企業が温泉のある地方に本拠を移して、温泉に浸かりながら仕事をする──そんな企業があってもいい。

今、よく言われるワーケーションというものだと思いますが、地方の活性化としても温泉とITの相性は良いはずです。

サウナ文化が根付いたフィンランドでは、重要な商談をサウナでやることが当たり前らしいです。サウナでさっぱりした気持ちで裸の付き合いで決まった商談であれば、なんだかうまく行きそう。

🔁湯治力を未来へ

「温泉医学」という分野をもう一度体系化し、日本を世界の湯治場に──。

それはきっと、地方活性化にもつながるし、世界の人々を癒す力になるはずです。

 

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