岩塩はダメな塩?!

岩塩はダメな塩?!

最近よく「岩塩はミネラルを含んでいないのでダメなお塩だ!摂ってはいけない!」という論を聞くことがあります。

源気商会ではパキスタン産クリスタル岩塩を販売しており、どうしても我が子がいじめられているような感じがしてしまうので、今回は「そんなに悪い子ではありません。」という、親心でこの文章を書いています。

確かにクリスタル岩塩に含まれる、マグネシウム・カリウム・カルシウムの含有量はわずかです。

これはクリスタル岩塩が長い年月をかけて、自然の力によって精製されてきたものだからです。塩ができあがるまでには様々なミネラルが結晶化していきますが、地下で塩となった岩塩の結晶は地下圧力や地下水によって、特にマグネシウムは越し落とされて少なくなっていきます。

岩塩不要を唱える方は「海塩」を推薦されていて、特に非加熱(人工的な熱量を加えない)で、天日や風で海水からお塩を結晶化したものを良品としています。源気商会でも天日塩のラインナップを揃えていて、その良さは十分に承知していますので、そこには異論はまったくありませんし、海洋環境を改善して、非加熱の上質な天日塩の生産量があがることを願っている一人です。

ただ、岩塩も悪いものではないですし、海塩VS岩塩というような対立を煽ることは視野のせまい考え方だと、私は思っています。

「ミネラル(塩化ナトリウム以外のミネラル)の含有量」の差がお塩の質を決定するとした場合、岩塩は圧倒的に不利です。何億年もかけて土の中で眠っていた間にミネラルは越し落とされて、塩化ナトリウム含有率の高い状態になっているものだからです。

お塩の質を「塩化ナトリウム以外の含有量」で判断するのであれば、海水からできたてのお塩が最高なものになるはずですが、これはマグネシウムが多すぎて苦く食用になるものではありません。

塩の良し悪しを成分表だけで推し量ることは片手落ちであり、塩の本質的なパワーはそこには現れないと私は考えています。もちろん成分表は塩の個性を知るうえでひとつの参考にはなるものです。

当店が販売し、使っていただいたお客様からも大変高い評価を得ているクリスタル岩塩については、塩化ナトリウム含有量が100g中99gなので、現代の精製されたお塩に近い数値のお塩ですが、味はまろやかで、食材のうま味を引き出し、水に溶かすと貝類のような旨味を感じます。使っていただければわかると思いますが、味も働きも違うのです。

そこには成分分析だけでは測れない「何か」が存在しているのでは、と私は考えています。クリスタル岩塩の原料は3億年以上前の海水であり、地下の圧力によってお塩の結晶がクリスタル状の結晶体を作っています。ここにヒントがあるのではないでしょうか?

例えば「水」の味や健康に及ぼす効果について、科学的に調べればそこに含まれる成分の違いはわかるでしょう。しかし、世界に存在する「名水」のパワーを成分分析だけで割り出すことは困難なはずです。その水がもつエネルギー自体はまだまだ解明しきれず、お塩にも共通する部分があるのではないか、と私は考えています。

私は科学的考証を否定はしません。ただ、塩と水については、それ以外の未知なるものがあると考えているということです。それは、「気」と呼ばれるような類のものですが・・、それは塩化ナトリウムの量子の状態ではないかとも思っています。

この考えは、使い方を間違えれば、怪しいオカルト商売になってしまうので、あくまで私個人の感想ということでひっそりと書いたり、しゃべったりしています。

自分自身は、クリスタル岩塩の塩水に海塩のニガリを数滴くわえたり、レモン果汁を加え。クリスタル岩塩に足りないマグネシウムやカリウムを補完していますが、何も加えずにクリスタル岩塩を溶かしただけの塩水を美味しく感じることもあるので、どれと決めずに体の声にあわせて塩水を飲むように工夫しています。

健康のために塩をとるということでいえば、竹塩やマグマ塩、インディアンルビーソルトの「焼き塩」がもつ還元力についても効果がありそうですし、どれが一番と決める必要はないと思っています。

私はクリスタル岩塩は良いお塩だと確信して販売していますが、それ以外のお塩についても愛で、お塩の個性をかけあわせた、様々な食材との掛け合わせを楽しんでいきたいと考えています。

今回は、クリスタル岩塩を販売させていただいいる立場から、ひとつの考察を述べさせていただきました。ありがとうございます!!

クリスタル岩塩はコチラから⤵

 

(※岩塩にも精製された「溶融岩塩」と地下から採掘される「採掘岩塩」があります。ここでは「採掘岩塩」について語っています。)

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岩塩は日本人に合わないのか?

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