足がつる季節に──塩水で整える秋冬のふくらはぎ養生
夏が終わり、涼しさを通り越して少し肌寒さを感じるようになりました。
寒くなると、体の冷えからくる不調がいろいろと出てきます。
そのひとつが「足がつる(こむら返り)」という症状。今回はその対策についてお話しします。
ふくらはぎは「第2の心臓」
ふくらはぎは全身に血流を戻すポンプのような役割を担っており、「第2の心臓」とも呼ばれる大切な筋肉です。
頻繁に足がつるということは、血流に問題がある可能性があり、心臓系の重篤な疾患の予兆ともなり得るため、注意が必要です。
まずは、ふくらはぎの筋肉をゆるめて柔らかくすること。
その原料は、実はとてもシンプル──体内の「塩水」です。
筋肉と塩の関係
筋肉を動かすには、体内を流れる微弱電流が必要です。
この電流を起こすために欠かせないのがナトリウム、つまり「塩」。
塩が不足すると、筋肉にうまく電流が流れず、痙攣というエラーが発生します。
激しい運動中に足がつるのは、脱水とともに塩分が失われ、体内に必要な電解質が不足するため。この場合は、水分と電解質の補給が必要です。
市販のスポーツドリンクは糖分が多すぎるのが欠点なので、
おすすめは、自分で調合した経口補水液を飲むことをおすすめします。
冷えによるこむら返りにも注意
冬場、寝ている時に足がつることが多くなるのは、体が冷えて血流が悪くなるから。
この対策としては、日頃からの軽い運動、寝る前の足湯、足のマッサージ、レッグウォーマーなどでふくらはぎを温めることが効果的です。
また、寝る前に一杯の「塩白湯」を飲むと、安眠効果も期待できます。
ふくらはぎの養生を習慣に
まだ本格的な寒さは感じませんが、日頃から血流を良くして体を温めるために、「ふくらはぎの養生」はとても重要です。
キッチンでの家事中につま先立ちの屈伸をしたり、スクワットを取り入れるのもおすすめ。むくみの解消にもつながります。
軽い運動、軽い食事、十分な塩水補給!
この3つを意識して継続することで、健康的な秋・冬ライフを過ごしていきましょう!!