猛暑が続いています。そろそろ秋が待ち遠しい気もしますが、この暑さを味わえるのも今だけですね。
毎日の暮らしは対して代わり映えしなくても、季節がすぎるごとに、いつの間にか、周りの様子が変貌し、人生の移ろいと儚さを感じさせるお盆でもありました。
ひとつは思いがけない出会い、ひとつはお世話になった方の衰え、友人達にも悲喜こもごもがあり、ひとつとして移ろわないものはないと感じます。
これに地震や大雨といった天変地異が重なり、今、生きていることへの不安と感謝が入り混じったかのようなモヤモヤとした感情が漂ってもいました。
まずは自分を空にして、どんな事変に対しても、それを淡々と眺めながら、その先に見えるほのかな明かりに向かって歩いていくしかないのでしょうが、
成功も失敗も、いずれは無と化し、土に返る人の運命を思う時、今を嘘偽りなく生きていきたいものだと願いながら、それでもいくつかの自分自身の煩悩や横着さに足をとられそうになりながら、なんとか歩いているような気がしています。
その整わない自分を守り、律してくれるものは、もうこの世にはいなくなってしまった親の魂であったり、家族や友人への慕情であったり、目には見えない様々なエネルギーによって、ようやく今、自分は生かされているようです。
自分をまっすぐと立たせてくれている要素、そのなかには水と塩も含まれていますが、それらに感謝をしながら、まずは、それらをきちんと受け取れる状態をキープするために、できるだけ恬淡に日々の暮らしを積み重ねていきたいものです。
まだまだ暑さが続きますが、皆さまのご健康をお祈りいたします。