放射性廃棄物と岩塩層

放射性廃棄物と岩塩層

あの震災から5年です。
まだ福島原発の放射能漏洩の心配が続いていますが・・・

岩塩層を利用した核廃棄処分場

ドイツでは国民投票を受けて、2022年までに原発を全廃することを法制化し、自然エネルギーへと舵と切っています。

ドイツ在住の友人に話を聞くと、メルケル首相ももともとは推進派であったそうですが、福島の事故を受けて「原子力発電所を安全に運転させることができるかどうかについて、首相として責任がもてない」とし、事故後わずか4ヶ月で全廃を決定しました。

核廃棄物の処理は悩みの種ですが、貯蔵施設として利用されたり、最終処分地として検討されているのが「岩塩層、岩塩鉱山の跡地」です。

地下にひろがる広大な空間は手っ取りばやい処分地にはうってつけなのか・・

現在、実際に稼動している岩塩層の処分地もありますが、岩塩層の崩落や地下水の流入などが危惧されています。

まだ最終処分地は決定されていません。

ドイツ政府は100万年安定的な地層で、かつ100年間は取り出しが可能な地を候補にしているようです。

これは次代に放射能の分解手法が発見された時に、速やかにそれが実行できるようするためです。

気の長い、SF映画のような世界ですが、ドイツは原発を全廃して、その処分地をどうするかという議論へ進んでいます。

日本は原発再稼働論が強く、経済界では支持されていますが、使用済み核燃料の処分地も未確定なまま、地層的に不安定な日本で原発を推進するリスクの高さは致命的です。
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