Shiho先生こと、日本ソルトコーディネーター協会代表理事の青山志穂です。
料理をする上で、もちろんどの塩を使うかというのも大切な要素なのですが、それとは別に「どのくらいの塩加減がいいんだろう?」と悩むことってありませんか?
そう!どんなに適した塩を使っても、入れすぎても入れなさすぎてもおいしく仕上がらないのが塩。
「いい塩梅(あんばい)」という言葉があるように、塩加減はとっても重要なんです。
ということで、今回のテーマは「料理別のいい塩梅」です。
まず押さえておきたいポイントが2つ。
1つは、基本の塩分濃度は0.9%だということ。
0.9%は、私たちの体内の塩分濃度と等しく、この濃度は体に馴染みやすいため、万人がおいしいと感じやすく、迷ったら0.9%にしておけば大きく外すことはありません。
2つめは、塩は「おいしい」と感じる範囲が非常に狭いということ。
しょっぱさとおいしさが両立するのは0.5%~3.0%の間と言われています。
対して砂糖はご褒美の味なので、そのままペロペロと舐めてもかなりの量を摂取することができますが、塩は生命維持に欠かせないものなので、必要以上の量を摂ろうとすると、しょっぱすぎて食べられないように、体が感じるようになっています。
その上で、参考にしてほしいのが、こちらの表です。
塩分濃度 | 料理例 |
---|---|
0.6% | スープ、ごはん、酢飯 |
0.8% | 味噌汁 |
1.0% | 薄味の煮物、野菜の茹で湯、肉を焼くとき、サラダ感覚で食べる野菜の浅漬け |
1.5% | 煮物 |
2.0% | 浅漬け、酢の物の下味、濃い味の煮物 |
3.0% | 魚の塩焼き、ピクルスなど保存効果を期待する漬物 |
(出典:日本ソルトコーディネーター協会テキスト)
食べる時にかける追い塩で上記の表の濃度を目安にするイメージです。
汗をたくさんかいた人は少し濃い目に、そんなに汗をかかなかった人は少なめにする、などの微調整を行うとより美味しく料理をいただくことができます。
これさえ覚えておけば、もう「しょっぱすぎる」「薄すぎた」という味付けの失敗がなくなりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
次回のブログでは適塩生活実践編の続きで、「揃えておくべき基本の3種の塩」についてお伝えする予定です!!
また、お会いいたしましょう!!