【塩の道のはじまり その1】塩と出会って塩沼に片足を突っ込むまで

【塩の道のはじまり その1】塩と出会って塩沼に片足を突っ込むまで

みなさんはじめまして。
ソルトコーディネーターの青山志穂と申します。
塩に出会って早17年目。
世界各国の2000種類以上の塩に囲まれながら、各地の製塩所を訪ねたり、講演をしたり、シェフとコラボしたり・・・日々「塩漬け」の生活を送っています。

取材などでしょっちゅう「どうして塩にハマったの?」と聞かれるのですが、最初は本当に偶然でした。
当時、東京の食品メーカーで商品開発担当として働いていて、充実しつつも心身ともに疲弊しきっていた私は、ある日「このままでは死んでしまうかも・・・そうだ!南の島でのんびり生きていこう!」と思い立ち、その勢いで会社を辞めて、沖縄県に移住しました。
そして半年ほどのんびりして心身ともに元気になって、転職先を探していて出会ったのが、製塩事業と塩の専門店事業を営む会社でした。
面接ですっかり社長と意気投合し、「YOU明日から来ちゃいなよ!」とジャニーさん顔負けの勢いで採用していただき、塩に関する仕事がスタートしたのでした。

塩の専門店の事業部に配属となったものの、地方の小さな会社のことです。
当時はまだなにも揃っていない状態で、スタッフも塩に関してほぼ素人の状態だったので、まずは塩のデータベースを作ろうということで、塩について調べ始めました。

そしたら、塩って本当に奥が深いのです。
当時で約200種類くらいの塩を扱っていたかと思いますが、1つ1つ味も形も違うし、栄養成分も違う。
でもその理由を明確に述べている人がいない、という状態。
そこで元々オタク気質な私のハートに火が付きました。
日々塩をペロペロ舐める一方で、ひたすら塩に関する本を読みまくりました。
そして、最初にズボッと塩沼に脚を突っ込むきっかけになったのが、生産者さんを訪ねたことでした。

みなさん、製塩所って行ったことありますか?ない?なかったら、もう本当にぜひ行ってみてほしい。
小規模な生産者さんって、ちょっとシャイだけど、熱い想いがある&面白い人がすごく多いんです!

実は塩作りって、かなり大規模にやるかよっぽどブランド化しない限り、あんまり儲からないんです。
そこそこ人気のある塩でも、兼業でやっている人もすごく多い。
それなのに、頑張って塩作りを続けている人たちは、なにかしら熱い想いを持っているわけです。
その話がなんと面白く勉強になることか。

塩のことはもちろん、生き方や人生についても。

でも、このまま何年も経つと、製塩を続けていけなくなってしまう人が多くいそう、とも感じました。

こうして生産者さんを巡る内に、その熱い想いに触れて、私の中に「応援したい!!もっとこの人たちに注目が集まるようにして、日本の塩文化を活性化するんだ!!」という使命感が生まれたわけなのです。

青山志穂セレクション

青山志穂さんのInstagramはこちら
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。