大切なのは適塩➉~適塩生活実践編5 「これさえあれば万全!基本の5種類の塩」~

大切なのは適塩➉~適塩生活実践編5 「これさえあれば万全!基本の5種類の塩」~

こんにちは!
このブログをご覧のみなさま、適塩生活実践してますか?
Shiho先生こと、日本ソルトコーディネーター協会代表理事の青山志穂です。

前回は持っていると便利な「基本の3種類」の塩についてご紹介しましたが、「基本の3種類」は簡易バージョンととらえていただき、今回は、これさえ揃えておいたらもう万全!な「基本の5種類の塩」についてご紹介したいと思います。

タイプの違う塩を複数持っていたほうがいい理由は、前回のブログに書いてあるので割愛するとして...さっそく5種類のタイプをご紹介しましょう!

基本的には「塩の粒の大きさ」と「塩のしょっぱさの強さ」によって、大きく4分割されます。
その「ど真ん中」に位置するオールマイティーな塩を合わせて、計5種類です。
それぞれのタイプの塩と相性の良い食材を示したのが、下記の図(私はよくマトリックスと呼んでいます)です。

あくまでおおまかな分類なので例外はたくさんありますが、ひとまずこれさえ覚えておけば使い分けの大きな目安になると思います。




▼しょっぱさが強い塩×粒が大きい塩
こういった塩は、牛肉やマグロ、レバーなどの味の強い赤身の肉や魚と合いやすい傾向があります。
口の中で噛む回数が多く、味も長く続く食材なので、塩もそれに負けない強さと余韻の長さがある塩を合わせてあげると、最後まで食材にしっかりアテンドしてくれます。
また、余談ですが、赤身の肉や魚にはミオグロビンが含まれているので、鉄分が入った塩は合いやすいです。

▼しょっぱさが強い塩×粒が小さい塩
揚げ物や油(脂)を多く含む食材って、噛んだ瞬間に最初に油がぶわっと出てきますよね。
この油を塩が受け止めてくれるというのが理想的なので、塩は粒が細かくて口に入れた瞬間にさっと溶けてしょっぱみが出てくる塩が向いています。
また、油はかなり味が強いので、それに負けないしょっぱさを持った塩がおすすめ、というわけ。

▼しょっぱさが弱い塩×粒が大きい塩
鶏肉や白身魚の刺身などは、赤身の肉や魚と比べると繊細な味わいで、さらに、噛んでいくうちに味が徐々に出てくるものが多くあります。
ですので塩はしょっぱさがまろやかで、噛んでいるうちに味がでてくる粒が大きい塩がマッチします。

▼しょっぱさが弱い塩×粒が小さい塩
トマトなどの糖度や旨味が濃厚な一部を除けば、野菜やごはんは食べ物のなかではかなり味が繊細なものが多い部類です。
そのため、しょっぱさはまろやかで、かつ馴染みやすい粒が小さめの塩が相性が良いものが多い傾向にあります。

▼しょっぱさが適度×粒の大きさも適度(オールマイティな塩)
このタイプの塩は、食材の特徴を最大限に引き出しはしないけれど、ほどよく全体を引き上げてくれます。
日々の食事で毎回食材と塩の相性を考えるのは正直面倒くさい時や、どの塩を使おうか迷っちゃう時もあると思います。
私はあります!そんな時に便利なのが、全てがほどよいこの「ど真ん中」タイプなのです。


もちろんどのような塩を使っても味付けをすることはできますし、食べられます。
ただ、例えば赤身に合うような塩を野菜に使ってしまうと、塩が強すぎて野菜の味わいが消されてしまったり、塩加減が非常に難しくなったりします。
逆に、野菜に合うような繊細な塩を赤身に使うと、塩が優しすぎるのでいくらかけても塩が効かず、必要以上にたくさんかけることになってしまったりします。
食材と塩の相性を考えて使い分けてあげることで、少量の塩でしっかり食材のおいしさを引き立ててくれるのです。

最初は慣れないかもしれませんが、ぜひ試してみてください。
適塩生活がぐっと楽しくおいしいモノになりますよ!

また、お会いいたしましょう!!


青山志穂 日本ソルトコーディネーター協会

 

★日本ソルトコーディネーター協会HP LINK

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